「デジタル大辞泉」と「大辞泉」
AppStoreには「デジタル大辞泉」と「大辞泉」の二種類のアプリが存在しています。
「デジタル大辞泉」と「大辞泉」の経緯はアプリの開発会社であるHMDT(ライセンスは小学館)から声明が発表されています。
概要をつまんでまとめると、
- 最初に買い切りの有料アプリとして「デジタル大辞泉」がリリース
- 後に無料アプリ+利用回数による課金モデルになった「大辞泉」がリリース
- 収益が延びず、数度のバージョンアップ後、「大辞泉」も完全な有料アプリに切り替わる
- 現在はどちらも並行して販売中
また、旧アプリとなった「デジタル大辞泉」は現在もバージョンアップが継続されているため、最新のiOS 11でも問題なく使えます。
大辞泉の課金メニューは分かりづらい
大辞泉は過去に無料アプリとして提供し、一定の利用回数に達したら課金し利用回数を回復する、というビジネスモデルでした。
その時の名残としてApp内課金に色々なメニューが残っているようです。
現在は二千円(2018年6月12日時点)の有料アプリとして販売するように変わったため、ほとんどの課金メニューは意味をなさなくなっています。
実際にアプリ内からストアを覗くと、課金メニューに表示されるのは追加コンテンツの二つだけです。
- 大辞泉プラス(600円)
- 日本の歳時記(840円)
利用回数の回復といった課金メニューはありません。
どちらを買うべきか
どちらも大辞泉であることに変わりありません。
アプリの開発会社も同じところで、バージョンアップはどちらも続けられています。
ビジネスモデルの都合上、二つリリースされてしまっただけで現在はどちらも買い切りアプリになっているのも同じです。
旧アプリである「デジタル大辞泉」は2,400円。
新アプリである「大辞泉」は2,000円。
追加コンテンツの価格も違っています。
- 大辞泉プラス(720円)
- 日本の歳時記(1,080円)
- 大辞泉プラス(600円)
- 日本の歳時記(840円)
以上のようになっています。
旧アプリが全体的に高いのは新アプリへの誘導、ストアに旧アプリが残り続けているのは昔から使用し続けているユーザーにバージョンアップを提供するためと思われます。
また、新アプリの「大辞泉」は旧アプリの「デジタル大辞泉」から課金情報を取り込む機能も付いているため、メーカー側も新アプリへの移行を促しているのが見て取れます。
よって、今から購入するのであれば新アプリである「大辞泉」でしょう。
追加コンテンツ
大辞泉プラス
固有名詞に特化した辞典、それが『大辞泉プラス』です。人物・企業・商品をはじめ、文学・映画といった作品や作中の人物、さらには観光スポットなどを幅広く収録。名称や表記の確認、アイデアのヒントなどに活用できます。こちらも『デジタル大辞泉』同様年3回の定期更新だから、いつでも最新の情報を利用できます。 引用 http://www.daijisen.jp/digital/
小説家志望者の視点で見れば、作品に実在する人・物・商品などを出すのであれば購入しておくと便利かもしれません。
大辞泉本来の役割「国語辞典+百科事典」として利用するのであれば追加コンテンツは不要です。
追加コンテンツはいつでも購入できるので、必要性を感じてから検討すれば良いと思います。
日本の歳時記
歳時記についてはこちら。
こちらのLite版となっています。
最後に
「大辞泉」は私も普段遣いしている辞書ですのでお勧めできます。
WEB上の辞書に比べて痒いところに手が届く仕様となっていて、iPhoneでオンライン辞書を利用することは無くなりました。
検索においても「前方」「後方」「部分一致」「本文(意味の内容から検索)」と複数の手段があるため探しやすくなっています。
検索した履歴の管理や「しおり」機能、関連する言葉や、簡易的ですが類語の紹介などもあります。
オンライン辞書をよく利用するのであれば、是非「大辞泉」アプリを検討してみてください。